こんにちは、りんごナースです。
給料日に明細をもらったら、どこを見ますか。

いちばん下の、振り込まれる金額だけ見てます。
……基本給って、何が「基本」なんでしょう。
わかります。わたしも、ずっとそうでした。
ボーナスの記事で、明細の仕組みはまた別に書くと約束しました。
今日は、その話です。
むずかしい話は、なるべくしません。
明細に何が書いてあるのか、ざっくり分かることを目指します。


明細を、ちゃんと読んでいませんでした
わたしは、大学病院で6年働きました。
そのあいだ、明細の見方を誰かに教わったことはありません。
額面と手取りの差を見ても、何も思いませんでした。
引かれるのは、当たり前。
疑問にも、感じていなかったんです。
中身を知らないまま、6年間、明細を受け取っていました。
でも、いまなら分かります。
明細は、自分の働き方の記録でもあります。
一度だけでも、ちゃんと読んでおけばよかった。
ここから、明細の中身を順番に見ていきます。
給料は「基本給」と「手当」でできています
明細の上のほうには、もらうお金が並んでいます。
大きく分けると、「基本給」と「手当」の2つです。
基本給は、毎月かならず決まって出るお金。
手当は、働き方や暮らしに合わせて上乗せされるお金です。
わたしの明細には、こんな手当がついていました。
- 夜勤手当
- 住宅手当
- 寒冷地手当(冬のあいだだけ)
寒冷地手当は、雪の多い地域ならではかもしれません。
ほかにも、通勤手当や家族手当がつく病院が多いです。
では、基本給と手当は、どれくらいの割合なのか。
日本看護協会の調査では、こうなっていました。
| 基本給 | 手当まで含めた総額 | |
|---|---|---|
| 新卒(大卒) | 22.2万円 | 29.3万円 |
| 勤続10年(31〜32歳) | 25.4万円 | 34.0万円 |
勤続10年で見ると、総額と基本給の差は約8.6万円。
これが、手当のぶんです。
給料の4分の1くらいは、手当でできていることになります。
だから、夜勤の回数や住む場所が変わると、給料も変わります。
夜勤手当は、1回いくら?
手当のなかで、いちばん大きいのが夜勤手当です。
わたしは、1回いくらだったか、もう覚えていません。
たしか、5,000円くらいだったような。
そのくらい、気にしていなかったということです。
いまの平均は、こうなっています。
| 勤務の形 | 夜勤手当(1回あたりの平均) |
|---|---|
| 二交代の夜勤 | 11,470円 |
| 三交代の準夜勤 | 4,300円 |
| 三交代の深夜勤 | 5,211円 |
わたしが働いていたのは、二交代の国立大学病院でした。
いまの二交代の平均と比べると、5,000円はずいぶん低く見えます。
でも、ここにも明細の読み方のコツがあります。
夜勤手当は、明細で2行に分かれていることがあるんです。
1回ごとに決まった額の手当と、夜の時間に応じた割増のぶん。
同じ調査では、この2つを別々に払っている病院が31.2%ありました。
国立や公立の病院は、この形が多いようです。
わたしの「5,000円」も、そのうちの1行だったのかもしれません。
もうひとつ、二交代の夜勤手当は、病院が大きいほど低い傾向もありました。
500床以上の病院では、平均9,163円です。
夜勤手当のくわしい話は、別の記事に書きました。

「こんなに引かれる」の正体は5つ
明細の下のほうには、引かれるお金が並びます。
これを「控除」といいます。
名前はむずかしそうですが、中身は5つだけです。
| 名前 | なんのお金か |
|---|---|
| 健康保険 | 病院にかかるときの保険。40歳からは介護保険も加わる |
| 厚生年金 | 将来の年金 |
| 雇用保険 | 仕事を辞めたときなどの手当のため |
| 所得税 | その月の収入にかかる国の税金 |
| 住民税 | 前の年の収入にかかる、住んでいる地域の税金 |
健康保険と厚生年金は、病院と半分ずつ出し合っています。
それでも、いちばん大きいのはこの2つです。
全部あわせると、額面のだいたい2割前後が引かれます。
あくまで目安で、年齢や家族、住んでいる場所で変わります。
「こんなに引かれる」の正体は、この5つでした。
退職金の3分の1が、住民税に消えました
この5つのなかで、いちばん知っておいてほしいのが住民税です。
住民税は、前の年の収入をもとに計算されます。
つまり、辞めたあとも、前の年のぶんを払う必要があります。
わたしは、これを知りませんでした。
退職するとき、退職金の3分の1くらいが住民税にもっていかれました(笑)
笑っていますが、当時はけっこう驚きました。
辞めるときや、働き方を変えるとき。
住民税のぶんは、少し残しておくと安心です。
有給は、ひとつも使わずに辞めました
もうひとつ、知っていれば、と思うことがあります。
わたしは、有給休暇を一日も使わずに辞めました。
有給を消化したいなんて、言える雰囲気ではなかったからです。
もめるより、円満に辞めるほうがラク。
当時は、そう思っていました。
でも、有給休暇は働く人の権利。
いまは、有給を年に5日は取らせることが、職場の義務です。
有給が年10日以上ある人なら、対象になります。
使わなかった有給は、もらえるはずだったお休みです。
いまの時代なら、ちゃんと伝えていいと思います。

まずは明細の、ここだけ見てください
ここまで読んで、全部覚えなくても大丈夫です。
次の給料日に、明細のここだけ見てみてください。
- どんな手当がついているか
- 夜勤手当は、1回いくらか
- 引かれているお金の合計
この3つが分かるだけで、明細はぐっと身近になります。
自分がどう働いて、いくらもらっているのか。
それが分かると、お金の使い方も少し変わります。
わたしは、それを辞めてから知りました。
いま働いているあなたには、少し早く知っておいてほしいです。

今日の小さなごほうび
給料日の帰りは、スーパーに寄ります。
買うのは、お刺身の盛り合わせ。
半額シールがつくのを待たずに、定価で買います。
給料日だけは、それが許されます。
明細を横に置いて、ゆっくり食べます。

明細って、自分ががんばったぶんの記録なんだよね。
全部わからなくていいから、一回だけゆっくり見てみてね。
まずは、次の給料日から。
今日もおつかれさまでした。

