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【看護師ブランク】求人を見ては、そっと閉じていました

ナースあるある

こんにちは、りんごナースです。

わたしは、いま看護師をしていません。

その話をすると、だいたい同じ言葉が返ってきます。

保育園の前でのママ友との立ち話。部屋着のりんごナースが「資格あるから、いつでも復帰できるね」と言われ、困ったように笑っている

「資格あるから、いつでも復帰できるね」

これです。

言うのは、たいてい看護師以外の人です。

ママ友だったり、初対面の人だったり。

悪気はありません。ほめてくれています。

だから、余計に返しにくい。

「そうですね」と言って、話は終わります。

でも、しばらく頭に残ります。

わたしは、出産のときに辞めました

妊娠中は、そのまま働いていました。

そして産後、病棟には戻りませんでした。

ただ、あのころはやめたつもりがありませんでした。

子どもが小さいうちは休む。

落ち着いたら、また戻る。

いつか復帰する人。

そのつもりで、何年も生活していました。

友達は、子育てしながら続けていました

でも、まわりはそうではありませんでした。

看護師の友達は、子どもがいても続けていました。

その姿が、キラキラして見えました。

わたしには、あれができない。

体力の話だけではありません。

子育てをしながら働く勇気が、なかったんです。

自信も、ありませんでした。

いちばんこわかったのは、どちらも中途半端になることでした。

仕事も、子どもも。

看護は、中途半端ではできない仕事だと思っていました。

だから、片方を降りたんです。

あの言葉が、少し申し訳なかった

そういう時期に「いつでも復帰できるね」と言われると。

うれしい、より先に、申し訳なさが来ました。

できるのに、していない人。

そう言われている気がしたんです。

実際、資格はあります。

現場に戻る道も、たしかに残っています。

それでも、戻っていない。

頑張っている看護師ママが、すぐそこにいるのに。

わたしは、それができていない。

ほめ言葉のはずが、宿題の催促のように響いていました。

求人を見たことは、何度かあります。

夜、子どもを寝かしつけたあとに。

夜、子どもが眠る横で、りんごナースが暗い部屋のベッドでスマホの看護師求人サイトを見ている。画面の光だけが顔にあたっている

日勤のみ。ブランクOK。時短可。

条件だけ読んで、そっと閉じます。

応募したことは、一度もありません。

見ているあいだは、いつか戻る人でいられました。

責めていたのは、わたしだけでした

いま振り返ると、おかしなことをしていました。

友達は、一度もわたしを責めていません。

「いつでも復帰できるね」と言った人も、同じです。

誰ひとり、何も要求していませんでした。

比べていたのは、わたしだけだったんです。

勝手に並べて、勝手に負けて、勝手に申し訳なくなっていた。

あの何年かで消耗したものの多くは、たぶん、自分で作ったものでした。

看護師さんには、この癖がある人が多い気がします。

できている人を見て、できていない自分を数える癖です。

「復帰しなければいけない」ではなかった

気にならなくなったのは、ここ数年です。

きっかけは、たまたまでした。

育児中に、パソコンをさわりはじめたんです。

家でできることを探していただけでした。

そのうち、工務店の手伝いで広報の仕事をもらいます。

チラシを作ったり、文章を書いたり。

看護とは、まったく関係のない仕事です。

昼の自宅の机で、部屋着のりんごナースがノートパソコンに向かって記事を書いている。おだやかな表情

でも、これが思いのほか面白かった。

そしていまは、こうして記事を書いています。

読んだ看護師さんから、たまに反応をもらいます。

「わかる」のひとことで、だいぶ持ちます。

戻るか、戻らないか。

ずっと、その2つだけで考えていました。

戻らなければ、ただ辞めた人のまま。

そんな気がしていたんです。

でも、そうではありませんでした。

看護師に戻る以外にも、道はあります。

わたしが、見ていなかっただけです。

それに、看護で身についたものは、よそでも使えました。

人の話を聞くこと。段取りを組むこと。

急いでいる人に、短く説明すること。

広報の仕事でも、そのまま役に立ちました。

資格は、戻るためだけのものではありません。

戻らないと決めたわけでもありません。

戻るかどうかで自分を採点するのを、やめただけです。

いま働いているあなたへ

辞める話をしたいわけではありません。

いま続けている人は、それだけですごいと思っています。

ただ、「ここしかない」と思っているときが、いちばんしんどい。

他にもあると知っているだけで、いまの場所にも立っていられます。

逃げるためではなく、立っているためにです。

辞めてから気づいたことは、こちらにも書いています。

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辞める前、妊娠中も働いていたころの話は、こちらに書いています。

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今日の小さなごほうび

辞めた話をした日は、少しだけ疲れます。

説明しなかったぶんが、残るからです。

そういう日のごほうびは、ココアです。

インスタントを、マグに山盛り一杯。

牛乳であたためると、もっといい。

甘すぎるくらいで、ちょうどいいんです。

最後のほう、底に溶け残りがたまりますよね。

あれをスプーンですくうのが、いちばん好きです。

りんごナース
りんごナース

「いつでも戻れるね」って、ほめ言葉なんだよね。

わかってるんだけど、ちょっとだけ、ね。

まずは座って、あったかいものでも飲んでいってね。

続けている人も、離れた人も、それぞれの事情があります。

戻るか戻らないかで、いまを測らなくていいと思います。

今日もおつかれさまでした。

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